数理統計学の理論と応用
まえがき
Ｉ　理論
　第１章　統計的推測と漸近理論　　細谷雄三
　　　１　はじめに
　　　２　推定の漸近理論
　　　３　推定と情報量
　　　４　Edgeworth 展開
　　　５　情報量の高次漸近理論
　　　６　漸近的最適性
　　　７　条件付き推測
　　　８　確率値の漸近的性質
　第２章　Fisher 予測　　赤平昌文
　　　１　Fosher 予想
　　　２　定義と仮定
　　　３　１次、２次の漸近有効性
　　　４　３次の漸近有効性と Fisher 予想の解決
　　　５　漸近欠損性
　　　６　おわりに
　第３章　回帰分析での高次の漸近展開の応用　　小林正人
　　　１　はじめに
　　　２　モーメントの展開と応用
　　　３　分布の展開の応用
　　　４　small-sigma 展開の応用
　第４章　時系列解析における漸近理論　　谷口正信
　　　１　はじめに
　　　２　尤度の近似
　　　３　未知母数の推定と漸近有効性
　　　４　検定の漸近理論
　　　５　最近の推定に関する漸近理論の動き
　　　６　最近の検定に関する漸近理論の動き
　　　７　その他の最近の話題
　第５章　統計的推測理論の諸問題　　竹内啓
　　　１　はじめに
　　　２　最小分散不偏推定の逆問題
　　　３　非正則条件の下での局所最小分散推定量
　　　４　推定量の高次漸近有効性
　　　５　非正則な場合の漸近推定論
　　　６　検定の漸近理論
　　　７　区間推定
　　　８　ロバスト推定
　　　９　セミパラメトリック法
　　　10　より一般のモデルの下での漸近理論
　　　11　決定にともなう推測
　　　12　制限された母数空間における推測
　　　13　多数の母数の同時推測
　第６章　多変量解析の動向　ー主に記述統計的立場からー　　柳井晴夫
　　　１　はじめに
　　　２　次元縮小の方法
　　　３　２組のデータ間の関連表現と正準相関分析
　　　４　質的データの構造解析
　　　５　多重配列データの分析法
　　　６　潜在変数モデル
　　　７　その他の話題
　第７章　多変量解析と計算機　　竹村彰通
　　　１　はじめに
　　　２　多変量データ解析と計算機
　　　３　多変量解析の推測と計算機
　　　４　統計的データ解析のための計算機環境の今後
II　応用
　第８章　経済時系列における非線形性と不均衡計量経済モデル　　国友直人・佐藤整尚　　　１　はじめに
　　　２　経済時系列における非対称性？
　　　３　不均衡経済モデルの再解釈
　　　４　同時転換時系列モデル
　　　５　市場データへの応用例
　　　６　まとめと展望
　第９章　時系列解析の新しいモデル　　矢島美寛
　　　１　はじめに
　　　２　定常過程およびＡＲＭＡモデル
　　　３　非線形モデル
　　　４　長期記憶モデル・非定常モデル
　　　５　今後の課題
　第10章　補助回帰による計量分析　　森棟公夫・竹内恵行
　　　１　はじめに
　　　２　関数形
　　　３　誤差項の自己回帰
　　　４　同時方程式
　　　５　おわりに
　第11章　計量経済分析の意義と有効性　ー過去30年の経過と展望ー　　佐和隆光
　　　１　体系的教科書の登場と60年代の時代文脈
　　　２　中期計画モデルの歴史的意義
　　　３　ロマンティック時代からドグマの時代へ
　　　４　マクロ計量モデル分析：アメリカと日本
　　　５　反ケインズの経済学の登場
　　　６　新古典派経済理論の反証可能性
　　　７　同時方程式体系固有の問題
　　　８　モデルの大型化は自殺行為
　　　９　理論的明晰性こそがモデルの要件
　　　10　これからの計量経済学
　第12章　新しい品質管理のための統計的方法　　広津千尋
　　　１　序論
　　　２　データ解析の四段階
　　　３　定型的な分散分析法への反省と今後の展望
　　　４　探索的方法おとび品質工学について
　第13章　医学統計の発展と課題　　吉村功
　　　１　はじめに
　　　２　背景
　　　３　医学統計の制度化とその影響
　　　４　何故「医学」統計なのか
　　　５　今後の研究課題
　　　６　おわりに
　第14章　臨床試験の計画と統計解析　　大橋靖雄
　　　１　はじめに：場
　　　２　方法論の展開
　　　３　むすび
あとがき
竹内啓学術論文一覧
シンポジウム「数理統計学の諸相における着想と理論化」プログラム